青に染まる夏の日、君の大切なひとになれたなら。



トモが言ってた、『依存』関係。

ふたりがもし本当に、そうだったとしたら。

そしてそこから、利乃が前に進もうと思ってるんなら。

今までの利乃の行動だって、わかるから。

あたしと慎也をくっつけようとした、その意図。

あたしはきっと、彼女にとってちょうどいい存在だったんだろう。

上手く、利用されてしまったのかもしれない。

…でもそれに対しては、不思議なほど嫌だとは思わなかった。


ただただ切なくて、寂しい。

言ってくれたら、よかったのに。


慎也がいなかった一年間、あたしはずっと利乃のそばにいたのに。


…利乃の苦しい気持ちのひとつも、知らないでいたなんて。

あたしは寂しいんだよ、利乃。

利乃に嘘をつかせてばかりのあたしは、そんなに信用がない…?



「……本当に、このままでいいの?」


顔を上げて、彼を見つめる。

慎也はあたしを見て、眩しそうに目を細めた。

「…麗奈」

「あたしといても、ときどき上の空なのは、利乃のこと考えてるからでしょ?」

ぎゅう、と胸が締め付けられて、痛い。

慎也は眉を寄せて、あたしを見ている。

…そりゃ、あたしがどう頑張っても、慎也は利乃のことが好きだって言うなら、わかるけど。