青に染まる夏の日、君の大切なひとになれたなら。



「俺が好きになったんだから。麗奈ちゃんは間違いなく、可愛いよ」


……そんな、恥ずかしげもなく。

さすが、トモ。

…ああもう、胸が痛い。


「な、何言ってんのー!」

バシバシと、勢い良くトモの背中を叩く。

面食らうトモに構わず、あたしは「ほんと、トモは口がうまいよねー!」と笑う。

けど、次にトモがあたしを見たとき、彼は目を見開いた。


「…もお、やだ、トモ。ほんと、恥ずかし…っ」


…きっと、手で隠した隙間から。

赤くなった顔が、彼に見えている。

トモはしばらくあたしをじっと見ていたけど、すぐにヘナ、と眉を下げて笑った。


「…ホントズルいよなぁ、麗奈ちゃん。フった奴にそーゆー反応、しないでよ」


…だって。

言われ慣れて、ないし。

それがお世辞じゃないことくらい、もうわかる。

わかるから、嬉しくて。

その言葉に、素直に喜ぶことができないことが、切なくて。

……胸が痛いよ、トモ。