青に染まる夏の日、君の大切なひとになれたなら。



綺麗になった花壇の周りを見て、達成感に浸る。

少しの間息をついたあと、トモが「んじゃ、手洗いに行きますか」と言った。



「案外、楽しいもんだね!すっごい綺麗になったし、私達、よく頑張ったよ〜」

利乃がスキップしながら、外にある手洗い場へ向かう。

そんな利乃の横に並んだトモが、「でも、利乃ちゃんがいちばんサボってたじゃーん」とからかった。

「さ、サボってないもん!」

「えー?五分に一回は休憩してたじゃん。なぁ、慎也?」

「してないよー!ね、慎ちゃん!」

「してたしてた。利乃が『疲れたぁー』って言ってんの、俺、何度も聞いたよ」

「ええーっ」

三人のやり取りに、池谷くんの隣で笑う。


…やっぱり、四人でいると楽しいな。