青に染まる夏の日、君の大切なひとになれたなら。



「はーい…」

ぶちぶち草むしりを続ける。

すると、後ろからいくつかの足音が聞こえた。


「れーなちゃんっ」


…えっ。

その声に驚いて、振り返る。

あたしは、目を見開いた。


「お手伝いに来ちゃいましたーっ」


そう言ってピースする利乃と、池谷くんと、トモ。

三人は体操服に着替えて、あたしを見ていた。


「うわー…こりゃ大変だわ。雑草生えまくりじゃん」

トモが、辺りを見渡して眉を下げる。

「…な、なんで…」

驚いていると、池谷くんがあたしの前にしゃがんで、にっと笑った。


「俺らも暇だし、手伝うよ。先生、いいですか?」


先生は嬉しそうに、「もちろん」と笑った。