青に染まる夏の日、君の大切なひとになれたなら。



花壇の周りには、丈は短いものの、緑の雑草がたくさん生えている。

これを抜いていかなきゃいけないのか…と早くも心折れそうになった。


「おー、小城。今日は頑張ろうなぁ」


近くで、先生も準備万端な格好で立っている。

先生も一緒にやってくれるみたいだけど…結構大変だよなぁ、これ。

そう思いながら始めた草むしりだったけど…案の定。


「…疲れました……」


開始十分で、日が照りつけてきた。

めちゃくちゃ暑いわけじゃないけど、疲れる。

目の前にはまだまだ、たくさんの雑草たち。

こんなの、ふたりじゃ終わらないと思うんですけど!?

「なに言ってんだ小城、若いやつがこんなんで簡単に疲れてどうする。もっと頑張れ」

うう…そりゃ、あたしの体力不足が原因ではあるけども。

淡々と作業を進めていく先生に、尊敬の念すら抱いた。