「…泣くな、バカァーー…」 静かな空間に、私の震えた声が響く。 ……『約束だよ。夜になったらー…』 幼いあの頃の記憶が、私を責める。 海の『青』が、私を弱くする。 ……私と慎ちゃんは、幼馴染。 けど、そんな言葉じゃ片付けられない。 『幼馴染』なんかより、ずっと、ずっと。 …ずっと……歪な関係、だ。