「何よ?」



「まぁいいから。聞けよ?」


「うん」



「お前らいい加減くっつけよ!」



「はぁ?」


何?お前ら?意味わかんない。



「だ・か・ら永井と斉藤の事だよ!」



「え〜〜〜!!!」



なんで?私の気持ち分かってんの?そんなに私バレバレだった?




「お前らの態度見てりゃ分かるんだよ!」





嘘⁉︎




よりによって志村にバレるなんて・・・。



最悪。




「それって瑞季知ってるの?」



瑞季は私の親友で、志村の彼女。



「あぁ。知ってるよ!てか、言い出したの瑞季だし。」




「でも、瑞季違うクラスじゃん!」




「なんか分かるんだってよ!休み時間とか見てると!」



そんな!瑞季だけには内緒にしたかったのに・・・。


「って訳でお前ら二人を俺らが手伝ってやるよ!」



「はぁい⁉︎」



「そうすりゃ、ダブルデートだって出来るし!」



「ちょっと待ってよ!勝手に話進めないで!」



「はっ!イイじゃん!お前ら両想いなんだし!」





えっ!




今・・・



なんて言った?




「両想いってどういうこと?」





「あっ!やべえ!これは秘密だった!」




「ちょっとどういうことよ!志村!」




「あ〜。もう!めんどくせぇ。つまり、永井はお前の事好きなんだよ!」




え〜〜〜!!!




知らなかった。



私はその場にしゃがみ込んでしまった。




永井が私の事・・・ははっ!そんな。まさかぁ。多分志村は冗談を言ってるんだよね?



「志村冗談はよくないよ〜!」



「は?冗談じゃねぇし。早く告れよ!」



と言うと



教室に戻っていってしまった。



私は顔が赤くなるのを抑えながら、



教室に入っていった。




その後の授業も全然頭に入らなかった。



なるべく永井の方を見ないようにしてるけど、



ついつい見てしまう。




あ〜!困ったな。



両想いは嬉しいはずなのに・・・



でも、付き合うってどういうことだろう?


抱き合ったり、キスしたり?




それ以上は無理ーーー!




恥ずかしくて出来ないよ!





今時では普通なのかな?




でも、私





バージンは守ってきたし、




好きな人と・・・





出来たらいいなぁ。






なんてね。