「……それで。七宝院はもうカラス撮影は終わったのか?」


「え?は、はい……」



予想外な質問をされて、私はキョトンとしながら一つ頷いた。



「じゃあ、一緒に教室まで来てくれるか?なんか知らんが、八車が用があるらしくてな」


「真奈ちゃんが?分かりましたわ」



私は二つ返事で了承すると、菅原様と連れ立って社会科準備室から出た。


写真が撮れなかったのは悔しいけど、また明日にでもチャレンジすればいいもんね!


……なぁんて思っていたのだが。



「本当に、本っ当にすみませんでした!」


「えぇと……?とりあえず顔を上げて説明してくださいますか?
 ――真奈さん」



その数分後、私と菅原様の後から教室へ入ってきた真奈ちゃんから深く頭を下げられた事で、


事態は大きく急変するのであった。