ビター・オア・ミルキー



メールは、用もないのにしたことはない。

電話も、初めにかかってきたときからは話したことがない。


一足早い夕立が来た日、飛呂くんは『停電が終わったら二度と聞くな』と言ったから、わたしは何も言えずに。


早くも、生徒総会は終わっちゃったわけで。



「でも、あれだね、生徒総会終わったら、雨宮くんと2人きりにはなれないじゃん♩」

「ぶふっ……」

「え?!ちょっと君花?!」



あのことを、アニカにも言えずに、こんなにも時間が経ってしまった。


「ちょっと君花、大丈夫?ごめん、ジュース飲んでたんだね」

「…っいや……。大丈夫、大丈夫」

「……?」



どうしよう。アニカには話した方がいいのかな。
飛呂くんから、あんなことを言われたこと。



「……」


でも、どんな意味で気になっているのか、そこまでは教えてくれなかったから。


うぬぼれになりそうで、怖いんだ。