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「…それでは、今回集まった全校生徒の意見は生徒会を中心に検討し、実現に近づけていきたいと思います」
──…6月の中旬。
生徒総会が無事に終わりました。
「ふわあぁあああ~……、疲れた……」
学級委員に任じられてから2ヶ月。
色々やらかしたときもあったけど、無事にひとつめの大きな仕事がなくなった。
「君花~!お疲れ!クラス委員の意見発表、ちゃんと出来てたよ~!」
「…!あにか……!!」
わたしは今日、飛呂くんとクラス委員として生徒の意見を述べるという、今まで楽な委員しかやってこなかった人間には辛い仕事を任されていたわけで。
カミカミなところをまた飛呂くんに睨まれ、脅され。
生きた心地がしなかった。
「あにか~ありがとう~!もうお家帰りたいよ」
「まぁまぁ。すぐに帰れるさぁ。とりあえずクラス戻ろう?雨宮くんは?」
「飛呂くんは先生にプリントを渡しに行ってる」
「そっか」
わたしは、あにかに連れられて、教室に帰ることにした。
「………」
……あれから、飛呂くんは何も言ってこなかった。
あの日にほとんど作業は終わってたし、飛呂くんと2人になる機会もなかなかなかったから。