なんだよ~。
だったらメールでも入れてくれれば良かったのに!
そうしたらこんなに無駄足にならなくて済んだのに!
「今さっき朔ちゃんのところにいたのに!!」
「あら。でもすぐお隣じゃない。行って来てよ」
「え~…」
いいけど、寒いよ…。外にでるのメンドクサイ。
最悪。
「ママは今手が離せないの。ね、行ってきて」
「……」
たくさん作ってあった唐揚げの中から3分の1くらいの量を取ると、お皿に乗せて持たされた。
朔ちゃんの家は、お母さんが働きマンでなかなか早く帰って来れない。
ママはそんな朔ちゃんの体を心配しては、こうしてご飯を持たせてくれる。
確かに、朔ちゃんは細いから。わたしも心配なんだけど…。



