ビター・オア・ミルキー



でも、言おうか言わぬかを考えてばっかだったら、きっと飛呂くんには無かったことにされるから。

……よし。
もう、聞いちゃおう。


「…あっ、あのねっ……?」

「うん」

「…あの、昨日、飛呂くんから貰ったメアド…」

「うん」



う────っ。


「っ、あの!飛呂くんは彼女とかいるのっ?!」


「…!」



わたしが、そう聞いた瞬間。


カシャーン……!と、音をたてて。

飛呂くんのシャーペンが転がり落ちていった。



それにわたしはビックリして。



「ひっ、飛呂くん?!」


聞かなければよかったと、最高に後悔。