「なーんでだよ~。あんなにラブラブだったのに」
「う、う…うわぁ~ん…」
「あー、はいはい。落ち着こうな」
涙が止まらないわたしを見て、笑うのを必至で耐えている朔ちゃん。
こ、これは完全に見下されている…。
なんでだよ、とか言いながら、「今回もか」なんて思っているに違いない。
「…どーせ、あれだろ?俺との関係を悪く言われたってことだろ?」
「…っ!」
「ほらな、当たり」
ニカっ!と笑う朔ちゃん。
どうして毎回毎回、このことを指摘されなければならないのか。
「…だって……」
今まで付き合ってきた人からは、みんな相手から別れを告げられた。
その理由がみんな、朔ちゃんとの仲を疑われてってこと。
一緒に学校に行ったり、家に遊びにいったり、誕生日にプレゼントを渡したり。
そんなことをするといつも、「ついていけない」と言われて終わった。
「…まぁ、普通の奴だったら嫌だと思うよ。他の男と仲良くしてたらさ」
「……」



