「…ふふ。飛呂くん、顔が熱いね」
…触れ合うって、不思議だね。
きみの感じていることが、すぐに伝わるよ。
「…うるせー。こっち見んな」
「あははっ」
…わたしが、初めて心から大好きになった人。
それは、一見クールで近寄りがたくて、ちょっぴり怖くて、例えるならビターチョコのような人。
…でも、本当は優しくて、時々甘くて、わたしのことを真っ直ぐに想ってくれる人。
「飛呂くん、だいすき」
「…ばーか。知ってるよ」
こんなビターな彼とでも、
これから待ち受けている未来は
きっと きっと
とてつもなく、甘いんだ。