ビター・オア・ミルキー



そうか、だからだ。

だから今まで朔ちゃんは、何度もわたしを助けてくれた。

泣いている時も、笑っている時も。

朝迎えにくるのだって、クラスが離れてもわたしに会いにきてくれることだって。

雨が降りそうになったら「傘持ってる?」って心配してくれるのだって。


…この間の、朔ちゃんの怒りだって。



「…朔ちゃん、ごめんね…ごめんね……」



そうだったんだ。
朔ちゃんは、わたしを嫌いになったわけではなかったんだ。

きっと、今までの全てが、朔ちゃんのわたしへの想いからだったんだ。



…そんな簡単な、でも難しい、大きなことが、17年経って初めてわかったよ。