「…君花、」
「うん?」
…いつかも、こうやって甘えられたっけ。
そうだ、アイスを食べに行った時だ。あの時も朔ちゃんは、こうやってわたしに寄りかかって、甘えてきた。
「…君花に、聞いてほしいことがある」
その度に、わたしは朔ちゃんを受け入れてきた。大丈夫だよって、伝えてきた。
…今回は、わたしにそれができるのかな。
「…うん、いいよ。聞いてるよ」
「………」
何度も何度も、朔ちゃんが悲しい時は、わたしが受け止めて、わたしが悲しい時は、朔ちゃんが受け止めてきた。
…なぜか、高鳴っていく心臓。この速さは、今までになかった。どうして今日だけ、違うのだろう。
「…俺、君花が好きなんだよ」
…あぁ、そうなんだ。
それが、わたしがその言葉を聞いた感想。
驚いたけど、なんだか、落ち着いていたのも事実。
それを聞いた瞬間、心臓は少しだけ落ち着いてくれた。



