ビター・オア・ミルキー



「じゃあ次は君花の番。お題は?」

「うーんとねー、じゃあ身長!」

「うお、それは今年のやつでいいの?」

「うん!」


朔ちゃんの身長は、177センチ。体重はその日その日で違うっていうから、確かなものは知らないけど、今年の身体測定で測った時の結果を教えてくれた。

…わたしは、156センチ。この数字を見て、朔ちゃんから少しだけからかわれた。

そんな思い出も、あったね。


「よし、できた」


朔ちゃんの声を合図に、お互いの答えを見る。

書かれてあったのは、177と、156。
正解だ。


「…なんか、知りすぎてるね」

「すげーよな」


どれだけ、お互いのことを報告しあっているのだろう、わたしたちは。

でも、それだけじゃ終わらなくて、わたしたちのクイズはどんどん難しくなっていった。


初めて2人が出会った場所。今までで1番大きなケンカ。小学校の初めての遠足でお互いに入ってたお弁当のおかず。

…そんな、記憶をたどらないと覚えてもいないようなものも、すべて出し切って。


「朔ちゃん、よく覚えてるね?!天才じゃん」

「いやいや、そういう君花もちゃんと正解だから。もうストーカー並だよ。なんで覚えてんの?」


…その度に、笑い合った。