ビター・オア・ミルキー



「…っはぁ………」


カンカンと照っている太陽。真っ直ぐな日差し。そして必死に泣いているミンミンゼミ。

太陽が1番高く上がっているこの時間に、1人で走って探すのはくるしかった。


「…ちょっと、休憩……」


近くに公園が見えたから、わたしはそこを目指して歩いた。


「…」


…あ。
ここも知ってる。こばと公園。

よく、遊びに来ていた気がする。たしか、ここの公園だった。

遠目からでも分かる、その賑やかな色合いの遊具は、わたしたちが子どもの時にはなかった。

…おそらく、色が上塗りされたのだろう。


変わるもんなんだな、景色って。


「…」


そう、時間が経つにつれて、色々なものが変わって行く。
ずっと同じものなんてないのかもしれない。

何かしら、少しずつ、色々なものが変化しているんだ。


…わたしも、朔ちゃんも、この季節も。