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「…ねぇ」
「………!!」
トン…と、肩に声と手のひらの重みが広がった。
体育館での始業式が終わり、教室に帰って来たときに、わたしは雨宮くんに声をかけられた。
…って、なんで……。
「…聞いてんのかよ」
「はっ…、ははははい!!」
「だから、このプリント、担任から渡しとけって言われたんだって」
「…あ………」
委員会のプリントか…。ビックリした…。
「………」
…こう見ると、本当に背高いなぁ…。
黒髪から見える目もきれい。女の子だったら、芸能人並に美人なんじゃないかと思う。
「…なに」
「…へっ!?あ、ご、ごめんなさい…!!」
や、やばい、見入ってしまってた…!!



