ビター・オア・ミルキー



「潮田」

「ん?」

高橋くんが、アニカの頭に手を添える。


「俺は、こいつが大事だから。でもだからこそ、こいつの考えてることとか、持っている気持ちを1番に大切にしてあげたいって思う。エゴでもなんでもなくて、こいつが笑ってれば幸せだと思ってる」

「…」

「…それは、きっと飛呂も同じだと思うんだよね」



アニカの荷物を持った高橋くんは、わたしを振り返って笑顔で言った。


「ちょっ…、君花の前で恥ずかしいこと言わないでよっ」

「は?本気だっての」

「本気でも!!」


2人のやりとりに、自然と笑顔が出てきて、思わず吹き出してしまった。


…そっか、そうなんだね。

でも、それはわたしも同じだよ。


「ありがとう二人とも。ちゃんと、答えを出すよ」



わたしだって、朔ちゃんと飛呂くんが幸せなら、それで満足なんだよ。

こころから、そう思えるよ。


…こころからそう思える人が、2人もいるんだよ。


それは、とても幸せなことなんだね。