「…ま、良かったじゃん。楽しかったなら」
「うん、楽しいよ!楽しいけどね、朔ちゃんとの楽しいはもう、当たり前っていうか、贅沢だなって思うんだけど」
ずっと一緒にいたら、飽和しちゃうっていうか。
近くの幸せに気付けなくなるっていうか。
それでも、楽しいのは変わらないっていうか。
「幼なじみって、厄介なんだよ」
「…」
「今までも、朔ちゃんの存在を否定する人だってたくさんいたし。一緒にいすぎだーって」
「…それは、今までの…彼氏か」
「うん、まー…そうだね……って、何言わせてんの!やめてよっ!」
ていうか、好きな人に今までの彼氏の存在を自分から言うってどうなの!
今完全に失敗だった気がする…。
「…でも、ほんとなの。それでもわたしは朔ちゃんとの繋がりは消せないし、そう思われても仕方ないんだけどね」
「…」
飛呂くんは、どう思うのかな。
わたしと朔ちゃんのことを、どう思ってるのかな。



