ビター・オア・ミルキー



──────…


「ねぇねぇ、飛呂くんはいつも歩いて学校に来てるの?」


学校を出れば、意外にもわたしたちの世界だった。

教室は恥ずかしかったけど、その領域をクリアすれば、あまりじろじろ見られることはない。

…つまりは、ほんとにカップルみたいに見えるってことなんだけ、ど……。



「歩いてくるけど。なんで」


だってほら、こんなにも、声は近くて。


「えっ、だって…自転車で来るってことも出来るじゃん」

「チャリ置き場から教室までが遠いから面倒くせぇんだよ。だったら歩いてきた方がマシ」

「……ふーん…」


本当に、面倒くさがりだよなあ。
前から思ってたけど。


「わっ、わたしも歩いてきた方が好き!お話しながら歩いたら、すぐつくよ!学校なんか!」


朔ちゃんとお話しながらの道は、とてもとても楽しい。

基本、わたしが話してるだけだけ……ど………って。


「……!ち、ちがっ………」


わ、わたしのバカ………!!

また飛呂くんの前で朔ちゃんとの仲良しを発揮してどうすんの!!バカ!!