「…っとに、そんなこと言うなよ、こんなとこで…」
ばんっ、と本を畳んで。
前髪をクシャクシャとくずしながら、わたしの方に目を向ける。
指と髪の間から見えた綺麗な目には、わたしの顔が映っていた。
「…ひ、飛呂くん…?」
「──っ」
──…初めて見た。
飛呂くんの、ほんのり赤い顔。
「あーもー…分かったから。うん、分かったよ」
「えっ?」
「……今日、どっか寄ってこ。それとも今日も予定入ってんの?」
「へっ?!今日?!」
いきなり二人でご飯?!
どっ、どどどどうしよう……!!
えっ、飛呂くん本当に言ってるの?!



