ビター・オア・ミルキー



わたしの言葉を遮るように、服を着だす女の人。

む、胸でっか…。なにあのブラ。
……じゃなくて!!!

わたし!!なんてことを…!!!


睨んで、ため息を吐きながら部屋を出ていく彼女を背に、わたしは冷や汗ダラダラ。



「…ご、ごめんなさい…;」

「や、いいけど」

「…;;」


朔ちゃんに彼女…ってか、そういう女の人たちがいるのは薄々気づいてはいたけど…。
まさかその場面に遭遇しちゃうとは思ってなくて…。


「朔ちゃん…」

「ん?」

「…あ、あの、今の…彼女?;」


朔ちゃんはモテるから。そんな人、山ほどいるんだろうけど…。
わたしは相談とかするけど、朔ちゃんのそんな話はちゃんと聞いたことなかったし。


「…いや、あの人は、この間卒業した先輩」

「先輩!?」


…た、確かにこの間一歩先に先輩たちは卒業していったけど!


「朔ちゃん、あの人が好きなの?」

「ううん」

「…;」


ううん、って…。