ビター・オア・ミルキー



「…う、噂…?」

「そう!噂!なー?ヒロ」


初対面からフレンドリーな高橋くんに、眉間にシワを寄せている飛呂くん。

「黙れ」と言いながら、本を高橋くんの頭に打ち付けていた。

ひぇー。今日も黒王子炸裂してる。





「…ヒヨコ」


「へっ?!ははは、はい!!」


今日も綺麗な飛呂くんに見とれていると、低い声で名前を呼ばれた。

気持ちに気づいたからか、今までと比べものにならないくらい心臓がうるさい。



「…はよ」

「……へ」


はよ……??

はよって………、なに…


「オハヨウっつってんだよ。挨拶も出来ねえのかお前は」

「ひぃぃい!オハヨウゴザイマス!!」


挨拶!挨拶だったのか!!

男の子は「オハヨウ」のことを「はよ」って言うのか!!


そんなの、ちゃんと言ってくれなきゃ分かんないよ…!