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学校に行くと、飛呂くんはもう来ていた。
いつもの席に座って、本を読んでる。
その前には高橋くんが座ってて、邪魔をしているのか飛呂くんの顔が険しい。
アニカ…は、まだ来てないな。
「…」
どうしよう。なんか、昨日の今日で話しかけるのが気まずい。
別に避けてるわけでもないけど、昨日思いっきり目反らして走って帰っちゃったからなあ…。
「……で、でも…」
朔ちゃんとさっき約束したんだ。
頑張ろうって。逃げるなって。
…よし、頑張ろう。
「…ひっ、飛呂くん高橋くん……!」
自分の机まで走って、二人の近くに。
その瞬間に、わたしは飛呂くんの目に吸い込まれそうになる。
「…あれっ、噂の君花ちゃんだ」
「へっ?」
先に反応したのは、高橋くんだった。



