…わたしは、飛呂くんのことが、好きなのだろうか。
この苦しい気持ちは、なんなんだろう。
それでも、会いたくてたまらないのは、顔を見たくてたまらないのは、どうしてなのだろう。
「君花ー?朝ご飯早く食べないと遅刻するわよー」
「……はーい」
制服に腕を通しながら、昨日のことを考えた。
飛呂くん、ご飯はどうだったんだろう。
アニカと高橋くんは、一緒にご飯食べたんだよね。
わたしがいない間、確かにみんなの時間はあったんだ。
「…っ」
どうして、こんなにモヤモヤするんだろう。
早く、早く学校に行きたい。
早く学校に行って、気持ちをハッキリさせたい。
…朔ちゃん、わたし。
本当に今まで、いろいろコドモだったのかもしれないね。