心side



あたしは心を助けに行こうとした。



そうしたんだよ。



でも男が現れて美桜を助けた。



男には独特なオーラがあった。



きっと族にはいっているんだろう。



でも、悪い奴ではないと思う…。



「あっ」



美桜がこっちを見てる。



今にも泣きそうな表情だ…。



「…美桜。大丈夫だよあたしがいる」



「うん…ありがとう!あたしは大丈夫!」



「そっか。よかった」



ほんとはまだ心配だけど…



美桜が大丈夫っていうなら大丈夫だと思おう。



美桜を助けた男に目をむけてみる。