セツナラブメロディ



「…っでよ…」



「そのつもり」



会計は紘がしてくれた。



泣いているからあたしが払うとは言えなかった。



「俺んちいくから」



紘はそれだけ言って歩き出した。



泣いてるあたしがわかりづらいように肩を寄せて歩いてくれる紘。



涙は少し止まった。



でもショッピングセンターをでようしたら急に紘の足が止まる。



顔を見上げると紘はただ前を見つめていた。



あたしも前を見てみると言葉を失った。



「っ…」



蝶龍の奴らだ…



でもまだあたしたちに気づいてないとおもう。