その夜は眠れなかった。
なにか、を守るために始めた喧嘩。
だから喧嘩をする時は守るためにしかしないって決めていた。
でも今日は違う意味を持って喧嘩をしてしまった。
まるで…空龍に入る時にしたような喧嘩…
あの時は…思いっきり信さんに殴られたっけ。
また…殴られちゃうな。
本当に似ている…
…力があれば認めてもらえると思ったあの頃に…。
信さんに教わった喧嘩は守るための喧嘩
。
だからあの時、とっさに喧嘩の仕方を変えた。
あたしは…あの頃と変わらないのか…。
成長したと思ってたんだけどな。
これから…この先は絶対、守るための喧嘩なんだからその時だけしよう。
今のあたしをみたらきっと信さん怒るんだろうな…
強く…ならないと…。