「お前…なにもんだ…?」
陸はそう言った。
あたしは素性をバラすつもりはないので
「ただの女子高生。喧嘩はちょっと…ね」
曖昧に答えておいた。
嘘はついていないし、バレる心配もない。
「っそ。まぁそんなんどうでもいいよ」
微かに震える陸の声。
怖いなら立ち向かわなきゃいいのに、立ち向かうのはそうしなきゃダメだとわかってるからだと思う。
ならあたしは相手をするよ。
「じゃあやろっか」
「ゲーム…スタート」
今度は陸が言った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…