幹部のみんなも嬉しそうだ。



でも流衣だけは心配にあたしを見ていた。



多分この歓声の後は気まずいとか思ってんのかな。



でも、大丈夫。という意味を込めて流衣に微笑んだ。



あたしが一歩前に進めば静まる倉庫。



そんななかあたしは静かに話す。



「私は一ノ瀬心。昔、命を張ってでも私を守るといってくれた人がいた。でもその馬鹿は…っ本当に命を張って守ってくれた。…いま私が言いたいのは私より自分の身を守って。私は自分の身くらい自分で守れる。この中に私達が姫になるのが反対の人がいるかもしれない。いや、きっといる。そんな人たちはあたしと勝負して見ませんか?勿論、タイマンで」



あたしが話終わったら美桜同様、しんとしていた。



美桜のような歓声は勿論、ない。



「例えば…赤髪の人。私達に反対、だよね?あと…陸も」



「…っ…」



「っよくわかったな」



赤髪が前に出てきた。



陸は赤髪を見つめている。



「わかるよ。ずっと…いや、始めようか」



ずっと殺気を込めて睨んでたから。



「おい…」



「大丈夫。流衣」



流衣には悪いけど認めてもらってないのい守ってもらうなんて無理。