以前1度だけなったことがある。



でもその族は美桜が人質に取られた時、



"好きにすれば?別にあいつの事なんかどうでもいいし"



と言って美桜を見捨てた…



そして美桜は犯されてしまった。



それから美桜は族が怖くなった。



だから族の姫という存在にはなりたくないだろう。



「俺らがちゃんと守るから安心しろ」



「そんなこと言って…本当は裏切るんでしょ…?そんな言葉…軽々と使わないで」



「裏切らないよ俺らは。仲間のためならたとえ命を張ってでも守ってみせるよ」



ズキっ



命を張ってでも…ね



本当にそうした馬鹿がいるんだよ…



ごめんね…あたしのせいで…



「…っ龍…」



小さな声で無意識に呟いた。




それを結城先輩がきいていたのを心は知らなかった…