心side



放課後、美桜と帰ろうと思い廊下に行こうとした。



でも奴らに邪魔されて進めない。



奴らというのは、



結城先輩と…笹川先輩。



「なぁこれからつれて行きてぇとこあんだよ。ついてこい。」



意味がわからない。



いきなりきといてついてこい?なにを言ってるんだ結城先輩は。



美桜も困惑してるよ…



「いきなりごめんね?ただ俺らが君たちの事気に入ったんだ。頼むから着いてきて?」



君たちの事ってあきらかに笹川先輩は美桜をみている。



美桜に惚れちゃったんだろう。



「拒否権はなしだ。来い」



結城先輩って強引だな。



まぁついてくしかないっか。



「美桜、大丈夫?」



心配だから声をかけてみる。



「大丈夫!」



明るく元気にこたえた美桜。



本当に大丈夫みたいでよかった。



校門まで行くとバイクがあった。



「乗れ」



結城先輩があたしにそう言った。



バイクかぁ…久しぶりだな。



そう思いながらも乗った。



「お前乗り馴れてる?」



あ…つい軽々と乗ってしまった。



「友達の…乗った事あるから」



咄嗟に考えた言い訳を言った。



「…そうか」



それだけ言ってバイクを動かせた。



美桜は笹川先輩のバイクに乗っている。



こいつら…族…なのかな…



違う。



違ってほしい。



関わりたくない。



「悪りい…とばすぞ」



いきなり結城先輩がそう言ってバイクのスピードをあげた。



後ろを向いてみると



赤に白いラインの入ったバイクが追いかけてきていた。



しかも2台。



あれ…誘導されてる…?



どんどん人の少ないところに行ってる…