心side



杏菜さん、多分あたし達の事拒絶すると思う。



それでも奈津は正面からちゃんと向き合って話をするんだろうな…



あたしは奈津なら大丈夫だと思っている。



人のために一生懸命になれる奴だから…。



「心〜!学校一緒に行こー!」



「いいよ」



美桜は朝から元気だなぁ



「ねぇ!昨日の杏菜ちゃんの事大丈夫かな?」



美桜もやっぱり心配なんだね



「きっと大丈夫だよ。奈津なんだから」



「…だといいねっ!って…あ!流衣先輩!おはようございます!」



「えっ?」



結城先輩?それに美桜が嬉しそうだ…



「あぁ。はよ」



「この子達流衣の知り合い?」



結城先輩と一緒にいた男の人結城先輩にきいた。



「昨日襲われそうなとこ助けた」



「へぇそうなんだ。あ、俺の名前は笹川雄斗で流衣と同じ高2。よろしくね」



「あたしは望月美桜で高1です!よろしくお願いします!」



「一ノ瀬心、美桜と同じ高1。」



よろしく、は言わないでおいた。



「美桜ちゃんと心ちゃんか。あっタメでいいから敬語なしで」



「わかった!」



美桜は返事をして、あたしは頷いた。



「じゃあ学校なのでまた今度ね!」



「おぅまたな」



さよならを言ってあたし達は教室に向かった。