「おー!杏菜ちゃんだっ!」
「かーわいーっ!」
「やっべ…可愛いすぎ…」
みんなそれぞれの感想を言った。
でもあたしは違う感想だった。
「でもどこか寂しそうで消えてしまいそう…」
『え!』
あたしの言葉に驚きをみせる3人。
「だってそうでしょう?」
カメラの前では完璧に笑えてる
でもちょっとした休憩時間になるとつくった笑顔がわかりやすい。
「…そうなんだ…杏菜ちゃんにも悩みがあるんだね」
「誰も杏菜ちゃんの笑い方に気づいてないなんて…杏菜ちゃんが寂しそうなのもわかるね」
「…俺らで力になれないかな?」
「奈津ならそう言うと思った。でも相手は人気モデルだよ?」
ちょっと奈津をためそうと思った。
でも奈津はきっと…
「そんなんかんけぇねぇよ。」
うん、奈津らしい。
「あたしもそう思うよ奈津」
「じゃあさ!撮影終わったら話しかけに行っちゃわないっ?」
「はっ?そんな簡単に話せるかよ!」
「じゃあ、どうすんのさ」
「……」
「はい!決定ね!」
奈津…どんまい。
「じゃあ美桜の言った作戦でいいね?それまでは杏菜ちゃんの撮影をみようっ‼︎」
比奈が作戦を確認して、それまでは撮影をみることに。
それにしても、綺麗だなぁ杏菜さん。


