「由希ちゃん、家事全部任せちゃってごめんね…」


純麻くんが、申し訳なさそうに言う。




「全然大丈夫!2日間、來さんは紅さんのところに泊まるみたいだから、家は私と源喜さんだけだしね。それに純麻くんは、毎日家事やってくれてたんだから、たまには息抜きしなよ」

「ありがとう」

「由希ちゃん!着いたら、メールするからねっ」


彩芽ちゃんがそう言って、自分のスマホを見せる。




「うん、待ってるよ♪みんな気をつけてねっ!」


お父さんたちは、旅行に出掛けて行った。

双樹くんだけはすごく眠そうにしていて、面倒くさそうだった(汗)





…さて。

洗濯やっちゃわないと…


やりかけの洗濯物を取りに行き、縁側の物干しに洗った衣類を干す。



「…親父たちは行ったのか?」




すると、目をこすりながら、縁側の廊下にやってきた源喜さん。




「あ、おはよう!お父さんたち、元気に出掛けて行ったよ」

「2日もあいつらがいないなんて、静かでいいよな」


あくびをしながら、タバコに火をつける源喜さん。