神様って、本当にいるの!!?

でも百合さんが言うんだから、間違いないよね…?


ってか!

亡くなった百合さんがここにいるってことは…


百合さんは、ゆゆゆ、幽霊!?


言われてみれば、なんとなく透けてるような気も…?




「若くして死んだ私に、神は味方して下さった…そして、一つだけ願いを叶えてあげるって言ってくださったのよ…」




願いを…叶える…?




「生き返らせてもらおうと思ったけど、それはダメって言われたわ(笑)神様って、案外ケチよね〜」


鼻で笑う百合さんを見て、みんなが呆れた顔をする。


源喜さんのお母さんて、こんなに明るい人だったんだ…




「だからね…一つだけ……神にお願いしたのよ。『私の家族が本当にピンチになった時…その瞬間だけ、生き返らせて欲しい』って…」


それって…

その瞬間が、さっきだったってこと?




「本当に…うちの男どもは、相変わらず使えないわね!敵が自分の弱みである人物に化けたくらいで、怯んでんじゃないわよ!! 」


そう言って、お父さんと源喜さんを睨む百合さん。

2人は、罰が悪そうに目をそらした。