食べれる気分になれないな。

しかも、紅子さんがいる前で…



「……純ちゃーん♡」


!!?


その時、紅子さんが私たちのいるキッチンを、ひょこっとのぞき込んだ。




「もっと餃子のおかわりないかなー?」


空になった餃子のお皿を、純麻くんに見せる紅子さん。




「もう食べちゃったの?」

「そー♪私も源ちゃんも、餃子好きだからさー。一瞬でなくなったわよ」


…………。


源喜さんが餃子が好きだってこと…今、初めて知った…




「餃子は、由希ちゃんが作ったんだよ」

「え!そーなの!?由希ちゃん天才!!♪材料余ってたら作って〜!ついでに、お土産にしてくれたら、嬉しいかもぉ(笑)」


そう言って、笑いながら居間に戻っていく紅子さん。




いい人…

美人で優しくて…絶対敵わない…