やーーー!

遅刻遅刻っ(汗)!



9月1日

今日から新学期。


久しぶりの制服を着て、朝からバタバタと騒がしい私。



携帯、財布、化粧ポーチと……

あ!ペンケース!


カバンに荷物を詰め、急いで部屋を出る。すると…



ドスっっ


「痛!」


部屋のドアを開けた途端、何かに思いっきりぶつかった。




「朝から騒がしい奴だな」

「げ、源喜さん!?」


呆れた顔で、私を見下ろす源喜さん。


ぶつかったのは、源喜さんだったみたい…(汗)

私はぶつけた鼻を、手でスリスリと撫でる。



「で…何か用ですか?」

「ああ…これ渡しとこうと思って」




源喜さんが、私に差し出したのは…




「ゆ、指輪!//」


シンプルなシルバーの指輪だった。


こ、これって……まさか!//



「それ…一応持っとけ。外は物騒だからな…それ付けてれば、とりあえずは大丈夫だろ」

「え?これなんですか?」

「俺の妖力が詰まったピンキーリング。それしてれば、変な妖怪が近寄って来る心配ねえよ」

「・・・・(汗)」


あー、そういうことか(汗)

私はてっきり…あの指輪かと//


でも、よーく見ると…サイズは小さめだから、薬指にはできないかな(汗)




「…あ、ありがとうございます!」


私は、早速その指輪を左手の小指につけ、源喜さんに見せた。