キミが泣くまで、そばにいる



「え……え?」

 抱えきれないくらいの贈り物を持って呆然としていると、彼女たちは両手を合わせた。

「ね、お願い。うちらが渡そうとしても受け取ってくれないんだもん。セイ以外は」

「え……はあ」

 大量の誕生日プレゼントが詰まっていたセイの紙袋を思い出しつつ、曖昧に頷くと、

「真辺さん、王子たちと仲いいし。真辺さんからなら受け取ってくれると思うんだ」

 きらきらと期待を込めた目で見られ、私は戸惑う。

「で、でも、嫌じゃないの? 私があの人たちの周りをうろちょろしてるの……」

 ためらいながら口にすると、彼女たちはきょとんと目をまたたいた。

「え、なんで?」

「なんでって……。女子ひとりだけ、あの輪の中に入ってるっていうか……」

 もちろんそれは私の意思ではないのだけれど。

 もごもご口にすると、彼女たちはいきなり笑いだした。