キミが泣くまで、そばにいる



「すいません! ごめんなさい!」

 先手必勝とばかりに、私は声を張り上げた。

「あの人たちと関わるのは今日までなので! 明日からは一切口も利かないから! 今日のところはどうか、見逃してください!」

 アカツキに弱みを突きつけて開放されれば、私とイケメントップ5に接点なんてなくなるのだ。

「お願いします!」

 深々と頭を下げる。

 その場がしんと静まった。
 私がいきなり謝ると思ってなかったのか、彼女たちは戸惑ったように顔を見合わせている。そして、

「あ、あの、なんか勘違いしてない?」

 リーダー格の子の言葉に、私は顔を上げた。

「うちら、真辺さんに頼みがあって……」

「へ?」

「これ、アカツキくんに渡してもらいたくて」

「あたしも!」

「うちはダイチくんに」

「トワくんにこれをお願い!」

 手紙やお菓子やプレゼントを次々と手渡される。