キミが泣くまで、そばにいる



「何が?」

 きょとんとするアカツキに、私はあわあわと尋ねる。

「えっと、その、なんで……そんな、派手な格好してるのかなーって」

 砂色……もとい、アッシュブラウンの髪と、左耳にひとつだけ付けたブラックキュービックのピアス。

 スタイルのいい王子には抜群に似合っているけれど、この学校ではとても目立つから、先生や先輩から絶対に目をつけられる。

 目立ちたがり屋のセイならまだしも、アカツキは自分から目立とうとしているタイプには思えなかった。

「ささやかな反抗、かな」

 下駄箱で靴を履き替えながら、アカツキが苦笑した。

「成績がよくて人当たりも良い上にふつーの格好してるとさ、標的になりやすいんだよ」

「標的? なんの?」