亮太さんの用意も終わり、マンションを出て車に乗った 「そういえば、夏休みどこにも行ってないよな」 不意に亮太さんは言う 「そういえば、そうだね」 思い返してみれば、香澄ちゃんと遊んだり、勇志くんとお祭り行ったり、少しだけ実家に帰ったくらいで遠出なんてしていない 大学の夏休みどこも行ってないなんて… 「今度…どっか行くか?」 「えっ?」 私の聞き間違い? 「今度の土日どっちかにどこか連れてってやるよ」 亮太さんはもう一度言った 「うん!行く!」 嬉しい… 亮太さんも微笑んでいた