イジメとかって言うんじゃなくて
大人たちの都合に振り回され
頑張って
頑張って
頑張って
めちゃ、頑張って

もう頑張れなくなったみたい。

学校の周りに常にマスコミがいて
カーテンはずっと
閉めておかないといけなかった。

登下校の際も何も
話さないようにと
先生に何度も言われた。

マスコミは事実とは違う事を
真面目な顔をして
伝えていた。

人の心を土足で踏みにじるような事を
しながら、真面目な顔して
しゃべくりまくって
カメラを回し続けた。

マスコミが、嫌いになった。
大人も少し、嫌いになった。

学校帰りに友達と
自分達がいかに無力かを
語った。

子供なんて所詮、
何にもできないねって。

早く大人になりたいぃ
だけど、
あんな大人にはなりたくないぃ

泣いては
大切な仲間がもう涙を流すことも
ないんだなって
また泣いて。

自分達の無力さを
叩きつけられた15の夏休み前の事。