私の名前は『小阪ゆか』



小学生の時に、おじいちゃんが亡くなって、おばあちゃん一人になるから、元々こっちが地元だった、父親の実家に戻ってきた


言葉が違う地方に来るのは正直嫌だったけど、こっちに引っ越して良かったと思えたのは中学生になってから…



篠田瑞樹と出会ったから


彼は転校生…
凄くかっこよかった

でも、なんとなく近寄りがたいイメージ


そんな彼が、私の後ろの席になった



彼は転校初日から、凄く堂々としていて、授業が始まるとすぐ、私の肩をツンツンとたたいて


『何かあったら、起こして』


そういって、寝かました



何回かそういうのが続き、テストが近いある日

『ノートとってんの?見せて』

と言ってきた



後からわかったけど、彼は凄く頭がよかった



だから、私なんかにノートなんか見せて貰わなくてよかったのに


多分、クラスでちょっと浮いてる私を気遣ってくれてたのかもしれない


瑞希は凄く優しいから…