初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。




「よーし、練習再開!」




監督の言葉で練習が始まり、私も同じ係の子たちと衣装のデザインに取り掛かった。




チラチラと練習を見ながらデザインを描いているけど、やっぱり冬花さんは白雪姫がすごく似合う。


そして王子役はラストシーンまで出番がないらしく、絢星くんは割と暇そうにしていた。




「はい、じゃあとりあえずラストまでやってみるよ!」



やっと立ち上がった絢星くんは、倒れている白雪姫を見つけて、キスをするーー…。




「っ…」




寸止めだってわかってるけど。

キス、本当にしてるわけじゃないけど。



心がモヤモヤする。