初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。











「夕陽ちゃん」


「伊織先輩!どうしたんですか?」




次の日の放課後。

つまりは白雪姫の練習の初日。



教室の入り口で私を呼んだ伊織先輩に駆け寄ると、



「大丈夫?元気?」



優しい顔でそう聞いてくれた。


そういえば伊織先輩の前で、泣いちゃったんだった。



「大丈夫です!心配かけてすみません!」


「いやいや、辛かったら相談してよ?」


「ありがとう、ございます」



教室の中では、絢星くんと冬花さんが劇の練習をしている。

2人の劇を見ているのは、演技だってわかっててもモヤモヤしたから。


だから、伊織先輩が来てくれて少し助かった。