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帰りついてからはのんびりとテレビをひとりで見ていた。

キッチンからは美味しそうな匂いが漂ってくる。


今日の夕飯はシチューらしい。

…実は俺の好物。


帰ったらしつこく願い事を訊いてくるのかと思いきや、帰ってきた途端つないでいた手を離してキッチンに行ってしまった。

…全くなんなんだ。

すっかり暇を弄び、関心もないテレビをつけて見もせずに流し続けている。



・・・・・・。


・・・暇だ。



…「…べくん...なべくん、田邊くん!!」


いつの間にか眠っていたらしい。


「…ん?」

「ん?じゃないよ~!ごはん!!」

「…あぁ...うん...」