あれから数日…。

「みーなーみーちゃん!」

「あ?何」

後ろを見なくても誰か分かってしまう。

「ちょっと、そこは“きゃあ!もう、富岡君の、お•ば•か”って反応しないと駄目じゃないですか…って。人の話、聞いてます?会長」

「んー聞いてる。聞いてる」

「嘘だ!」

鬱陶しいな富岡。

はぁ…と深い溜め息をついてあたしは、10月に行われる学園祭の資料に目を通した。

まだ一学期なのに、気が早いよ…先生。

「会長…どうかしたんですか?」

「別に何も無いけど」

「だって、普段ならあっという間に資料を片付けちゃうのに、遅いんですもん」

「そんな事ない」

まったく、この面倒な時期に富岡め…何がしたいんだ。

「あーそれか、もしかして…」